振り返って思うのは、「育ててもらったこの土地に恩返しがしたい」という思いです。
父の代から続くガイドの会も、忙しさで一時期止まっていましたが、もう一度仲間と再スタートしました。
昔、松川浦には“浜焼き文化”があって、それも一度途絶えてしまった。
でも時間が経ってから「あの文化って良かったよね」という声が上がってきて、復活させようと思ったんです。炭の扱い方や焼き方を一から伝えながら、今では多くの方に楽しんでもらえる体験になりました。
体験を通じて、“自分が気づかなかった松川浦の魅力”を教えてもらうこともあります。
お客さんが「夕日がきれい」「海の香りが心地いい」と話してくれると、「当たり前だと思っていた日常こそが松川浦の魅力なんだ」と気づかされます。
“ここでしかできない体験”を届けて、心に残る時間をつくること。それが自分たちの役目だと思っています。
先代から受け継いだこの宿と地域を、これからの世代にしっかりとつなげていきたいですね。
(Yugakunoyado ISAMIYA)
遊学の宿いさみや











